拠点その2:思えば故郷に似ている場所~浦添市~

多拠点生活,沖縄,浦添市

拠点その1で紹介した平安座島に住んでいた私に、とある難題がふりかかり、それは「自分が沖縄に移住した意味はなんだったのか」を改めて考えさせられる出来事でした。その時に悩んで悩んでたどり着いた結論が、浦添市にも拠点を持つきっかけとなったのです。

浦添市は、県庁所在地那覇市に隣接するいわゆるベットタウン。住宅、商業施設、事業所なども多く便利な街です。
浦添市の拠点は古いマンション。築年数は古いのですが管理組合がしっかりしていてメンテナンスが行き届いていること、そして何よりも敷地が広く、公園のような風景がベランダから見えることが決め手となりました。
そして、こんな街中なのにとても静かなのです!(平安座島よりも静かです)

ここを探すきっかけとなった事件は、私にかなりの精神的ダメージを与えるものでした。沖縄が好きで移住して楽しい生活を長年続けていた私にとって、「なぜ移住してきたのか」をもう一度見つめなおしたのは初めてのことです。毎日考えることに疲れ果て、どこか隠れるように心落ち着ける場所を探したい。それが最優先でした。
そして、今でも浦添にいる時間が最も心の落ち着く時間になっています。

海の近くや、自然の中の方が落ち着く・・・と私も思っていました。でも、後から気がついたのです。

ここは故郷に似ている

私が生まれ育った場所は東京の郊外です。ほどよく便利でほどよく自然が残り、のびのび育ったと思います。
沖縄にいる意味がぐらつき、精神的に参っていた時だったから知らず知らずのうちに故郷に似た場所を選んだように思います。

沖縄が色濃い場所でもなく、自然があふれる場所でもない。

でも、ここがあってこそ、他拠点生活のバランスがとれているのだと思うのです。

他拠点で生活するのなら、このような場所をひとつ持っておくことも重要なのではないでしょうか。