【沖縄/2021年】地元民だから知っている!女性・子ども連れ・夫婦におススメ。自分にぴったりな場所が見つかるシェアオフィス・コワーキングスペース・レンタルスペース

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2020年から急激なリモートワーク推進の波が押し寄せてきましたが、みなさんはどんな場所でリモートワークをされていますか?安心して気持ちよくお仕事できる場所を利用することができていますか?

国の推進や感染防止策の施策としていきなりリモートワークをすることになった方も多いのではないでしょうか。よくわからないままスタートし、自分なりに試行錯誤を重ねて頑張っているはずです。

「新しい生活」の黎明期ともいえる時代に突入し約1年。慣れてくるにつれ、「一人でこもって仕事するって意外とキツイ」「時々わーって叫びたくなる」「誰かとつながりたい」そんなリモートワークならではの悩みも聞こえてくるようになってきました。

そんなモヤモヤにぶつかってしまった方へ。時には仕事の場所を変えて、「誰かとつながるリモートワーク」をはじめてみませんか?

どんな人がいるの?どんな雰囲気?わからないと不安

以前からコワーキングスペースという言葉を知っている方は「プログラマーとかが集まる場所」「男性だらけ」「知らないと入っていけない雰囲気」というイメージをお持ちかもしれません。確かにそういったところが多かった時代もありました。

でも今はいろんな方がいろんなタイプの場所を利用しています。ここなら利用してみたい。そんなきっかけにしていただきたい、いくつかの場所をご紹介します。

■トライアルキッチンも併設。飲食業へのチャレンジもできるシェアオフィス —mancha(名護市)—

昨年12月にプレオープンした名護市為又のシェアオフィス「mancha」(マンチャ)。運営されている濱元さんがご自分でデザインされたオシャレな暖簾が目印です。和風モダンで落ち着くスペースでもありますが、オーブンや大型冷蔵庫、調理器具などほとんどが揃うトライアルキッチンを併設し利用者の幅を広げています。

—シェアオフィスを開業しようと思ったきっかけ

10年くらい使っていない実家の居酒屋のスペースを自分の事務所として使おうと思ったのが最初のきっかけです。でも一人で使うには広すぎる。誰かとシェアして仕事する空間に出来たらいいなというアイディアはあったのですが、どうしていいかわからなかったので女性の起業サポートをする塾に入りました。そこで具体的な形を作りながら準備を進めオープンすることになったんです。今はまだプレオープンなので週末だけなのですが、2021年4月以降は平日・週末も開けながら利用する方の使いやすい時間を見て営業を決めていきたいと思っています。

-どんな人に利用してほしい

地域の人たちに使ってもらえるといいなと思っています。トライアルキッチンを併設しているのは、もともと設備もあるし、これから飲食を開業したい人のメニュー開発や試作品づくりなどに利用してもらえるかなと思ったからです。そのために飲食店営業許可と菓子製造業営業許可を取得しました。キッチンの利用者が定期的に来てくれると、そのメニューを目当てに来る人も定着するのでは?という相乗効果も狙ってます(笑)。

-今後やっていきたいこと

最初は他の人とは関わらないで場所だけシェアする形のオフィスとして考えていたんですけど…ここをオープンするにあたり、お世話になった女性起業塾の方がいろんな人と関わってサポートしているのを見ていたら、そういうのっていいなと思って。自分もそうやって人と関わっていくこともやりたいなと思うようになりました。「こんなこと一緒にやりませんか?」と提案してくれる方がいればぜひ加わっていきたいですね。

今はまだオープンしたばかりなので、地域の方もここをどんな風に利用できるのかイメージが湧かないみたいです(笑)。利用者の方の使い方をSNSで公開していって「どんなことに使えるか」を伝えることをまずやっていきたいです。

落ち着いた温かい雰囲気のmanchaさん。1日中ずっとここにいたくなる素敵な空間です。窓から見えるお庭も手入れされていて季節の花や木々の成長を眺めるのも休憩タイムにおススメです。今後、どんな利用者の方が増えていくのかとても楽しみですね。

「mancha」(マンチャ)
住所:沖縄県名護市字為又201-3
問い合わせ:080-7051-6021 ※2021年4月までは不定期営業ですのでInstagramまたはお電話にてご確認ください。
https://www.instagram.com/shinko_design/

■あたらしい働き方。夫婦それぞれがお互いに得意なことを担当しながら運営するコワーキングスペース -L-BASE(宜野湾市)-

フリーランスリモートワーカーの妻が働きやすい環境を考えて作ったコワーキングスペース

2020年8月にオープンした宜野湾市のコワーキングスペース「L-BASE」(エルベース)。市内の再開発地域にあり、新しい住宅や店舗が並ぶ便利でオシャレなエリアです。管理人の平良さんは、「フリーランスリモートワーカーの妻が働きやすい環境」をコンセプトにこの場所の運営にご夫婦で日々工夫を凝らしています。旦那様の平良幸太さんにお話しうかがいました。

-ここの運営に携わることになったきっかけ

私の妻はパソコンとネット環境さえあれば、どこでも仕事が出来るWeb制作やコンサルの仕事を個人でやっています。
家で仕事をすることも可能ですが、気持ちを切り替えて仕事ができる場所を求め、カフェを転々としたり、仕事用アパートを借りたりしていましたが、あまりしっくり来なかったようです。
そんな時に、コワーキングスペースの運営管理の話が夫である私に来ました。

これから妻のような働き方の人は増えるだろうし、同じように気持ちよく働ける環境を探してる人がいるのでは?と思い、妻が働きやすい施設作りをしようと、試行錯誤しながらエルベースの運営をしています。

-「妻が働きやすい環境」ということですが、そのポイントは?

安心出来るポイントとしては、オーナーが司法書士法人の代表であること。
母体がしっかりしているのと、士業の先生方とも出会える施設となっております。
中には、ビジネスを頑張る女性を応援している方もいらっしゃいますので、新しくビジネスをスタートした女性には、とても心強い仲間を作ることが出来る環境だと思っています。

女性に嬉しい事と言えば、すぐそばにヘルシーフードを提供するカフェや人気スイーツのお店などがあることです。(食事制限中の方には嬉しくないですねw)

現在、カメラマンやボディーメイクトレーナー、マッサージ師等が、エルベース利用者様向けサービスや講座を提供してくれています。
コワーキングスペースで、デスクワーカーの為のトレーニングやマッサージ師が派遣されてくるところはなかなか珍しいのではないかと思います。
ビジネス以外(健康など)の質の向上QOL(Quality of Life)を高めることができる施設を目指しています。

スペースには緑を多く配置、リラックスして作業できる空間作りをしています。
天井が高いこと、テラス席が広いくて気持ちが良いと、利用者様からの声をいただいています。
天気がいい日は、テラス席に机を出して、作業される方もいらっしゃいます。

普段はオープンスペースを利用、会議の時は会議室を利用といった形で、場所の使い分けができます。
本棚のあるスペースでは、動画コンテンツの撮影や、オンライン会議などで利用される方が多いです。女性の方に喜ばれる照明器具も貸出しています。

欧米のオフィスでは導入が進んでいるスタンディングデスクの用意もあります。
電動で高さを調整出来るので、気軽に立ったり座ったりと調整出来ます。

-今後どんなことをやっていきたい?

もうすでに個人のお仕事で生計を立てられている方の利用だけでなく、これから副業を始めたい、独立を目指したいという方々にも利用していただきたいです。
集中して黙々と仕事していただくだけでなく、利用者同士お互いに相談に乗ったり、仲間を作っていただけるような空間作りをしていきたいと思っております。

ご夫婦でコワーキングスペースを運営されるなんて、素敵ですね。今からの時代、夫婦ともにリモートワークという方もきって増えていくことでしょう。夫婦のどちらにとっても居心地の良い場所。円満の秘訣になってくるかもしれませんね。

「L-BASE」(エルベース)
住所:沖縄県宜野湾市大謝名215 レキオススクエア 2-D
問い合わせ:070-8395-7535
※ドロップインは週末中心でのご利用です。

【L-Base|エルベース】沖縄県宜野湾市大謝名のシェアオフィス&コワーキングスペース宜野湾市大謝名|無料駐車場あり|フリーランス・経営者・リモートワーカーのスモールオフィス/作業スペース/貸し会議室としておl-base.net

■ママとベビーのための幸せ空間。気持ちにゆとりをもって、やりたいことにチャレンジできる —CSTree(南城市)—

南城市のご自宅の1階をママとベビーのためのリラックス&チャレンジの場所として利用できるCSTree(シーエスツリー)。子ども連れで利用できる数少ないスペースです。好きなことを仕事としてチャレンジできるママとベビーの場所をつくりたい。運営者の我部さんの気持ちが子育てでの悩みや孤独を感じるママたちに反響を呼んでいます。
 子育てで家にこもりがちだったけれど、ここに来るようになって孤独から抜け出せた、気持ちにゆとりを持てるようになったので自分のやりたいことにチャレンジしていきたい。
 自身も4人の子育てに奮闘する我部さんが一緒になって気持ちに寄り添っていきます。

-この場所をオープンしようとしたきっかけは

以前は正社員で仕事をしていて、日中フルタイムだと仕事にもエネルギーを持っていかれるし、子どもの人数が増えると自分のパワーが分散されるようでもどかしかったんです。私なりの愛情表現が、このままでは伝えられないと思い、家でお仕事できることはないかと思ったのがきっかけでした。オープン前からSNSで自分の気持ちや「こんな場所を作りたい」ということを発信していて、それに共感してくれるママたちが多かったこともオープンの後押しになりました。それに「好きなことを仕事にしている大人の姿を子どもたちに見せたい」「大人ってとっても楽しそうと子どもたちに思ってもらいたい」という気持ちも大きかったです。

-どんな方が利用している?

ママが100%でそのうち9割が子ども連れです。お子さんが1歳前後の育休中の方が多いですね。すでに年上の兄弟がいて、その子たちを保育園に預けている時間にベビーを連れてここにきている方たちが多いかもしれません。一人で子育てしていると孤独になるので、ここに来ると発散できるし殻から抜け出せた気持ちになると喜んでくださる方が多いです。そうやって気持ちにゆとりを持てるようになると、自分のやりたいことにもチャレンジしたいと思うことも出来ます。
月1回、タッチケアイベントを少人数で実施していますが、ママのセルフケア指導、ベビーマッサージなどでとてもリラックスしていただいています。イベントは他にもアロマ講座や子宮リーディングなども開催しています。
現在は「1DAY OWNER」を増やそうとしているところで、このスペースをレンタルする形で1DAY OWNERの方主催でイベントをやっていただいています。そんな主催者の姿を見て「自分も何かやってみたい」とママたちの刺激になっているようです。

-これからやっていきたいことは

今は「1DAY OWNER」を増やしていくことと、CSTreeのような「おうちレンタルスペース」の横つながりを活かして増やしていきたいです。女性が輝けるような、その人のスキルを発揮できる場所を増やしたいので県内の北部・中部・南部に広げていきたいです。レンタルスペースを利用するユーザーさんのコミュニティも作っていきたいですね。

「CSTree」(シーエスツリー)
住所:沖縄県南城市佐敷津波古1140
問い合わせ:Webサイトからgmail、公式LINE、InstagramのDMよりお願いします。

csTree | csTreecstree201988.wixsite.com

■海と森に囲まれた豊かな自然が残る場所で、おせっかいネーネーがほどよくかまってくれる。実家に帰ってきたような安心感を持てる場所。 -SEASIDE OFFICE-

今回、僭越ながらこの記事を書いている「おせっかいネーネー」こと桃原教子が運営するコワーキングスペース。
「一人で仕事していても心が折れないコワーキングスペース」を目指し、仕事ときどきお節介に利用者の方に話しかけています。

スペースは、目の前に海、背後に緑濃いやんばるの森という場所にあって木枠の窓と高い天井が特徴的。2階には宿泊施設もあって、のんびり過ごしていただけるようになっています。

なかなか自由に移動したり集まったりが難しい昨今なので、バーチャルコワーキングスペースもオープンし、平日の昼間は作業会、金曜の夜はバーチャルコワーキングスナックをオープンさせ、会話に巻き込む沖縄オバーのやっかいな魅力を発揮し、今後もつながりを増やしていきたいと考えています。

「SEASIDE OFFICE」(シーサイドオフィス)
住所:沖縄県国頭郡大宜味村喜如嘉50
問い合わせ:0980-44-3877

SEASIDE OFFICE | 【沖縄でワーケーション|海と森に囲まれたコワーキングスペース|海の見えるお部屋に宿泊】ワーケーションとは遊びながら働き、働きながら遊ぶことではないでしょうか。そんなワーケーション生活を沖縄で過ごしたい方へ。seasideoffice.site

自分の居場所を見つける大切さ

リモートワークを心地よく続けていくコツは、自分にあった場所と自分に合ったスタイルを見つけることでないかと思います。一人こもって見えない出口に向かって仕事をするよりも、お互いに仕事をしている人がいる環境、ちょっとした雑談、人と出会うことでの刺激、お互いの共感、それらが仕事をする上で必要なものだった、そんなことに気がつくきっかけが今回ご紹介した場所にはあるような気がします。

もちろん、機密保持などの関係で一人でやらなければならない仕事や、納期ギリギリで切羽詰まって集中したいときもあるでしょう。でも、そうでなくても良い日良い時間、休憩タイムだけでも誰かとつながる、それだけのことでもリモートワークは充実します。

もっと自由に、仕事や生活のスタイルを選べる時代を迎えようとしています。自由だからこそ、「誰かとつながるリモートワーク」それがきっと欠かせないものになっていくような気がしているのです。