おおぎみのおススメ⑩~謝名城(じゃなぐすく)共同売店~

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大宜味村謝名城(じゃなぐすく)にある共同売店は、とても心の温かくなる場所です。お店を切り盛りするお母さんの笑顔と、地域を盛り上げたいと思う気持ちが伝わってきてホッコリするんですよ。

数年前は一時閉まっていたこともある共同売店ですが、今は那覇から通ってここを盛り上げてくれているのだそうです。並んでいる商品は謝名城の人たちが必要としているものをひとつひとつ選んで並べてくれてくれていることが伝わる品ぞろえ。子ども向けのお菓子が「100円コーナー」「300円コーナー」と、お小遣いに合わせて選べるように並べてあったり、この季節はかき氷用のシロップなんかもあります。レジの前の棚には野菜や果物、卵など毎日の生活に必要なものをパッと手に取りやすく。便利なレトルト食品などは一人暮らしの高齢者の方にも便利です。野菜の種もレジの横にありますね。

ペーパークラフトで作られたバッグはデザインが可愛いものも多くてエコバッグように買いたくなったりして。

共同売店は地域の人の交流の場。そんなことがうかがえるものも店の中のあちこちに見られます。かわいいクッションも準備されたベビーベッド。子育てママや孫を預かるオバーたちのユンタクタイムには必須なのかもしれません。子どもが昼寝をしている間に誰かとおしゃべり出来るなんて素敵。

棚の裏側のスペースにはテーブルと椅子も並べられ、かわいいテーブルクロスがかかっていて、さながらイートインコーナーです。その一角に不思議なものが並んでいる空間が…。

聞けば、大宜味村内の保育園が統合した時に、古い保育園から新しい場所に持っていけなかったものを預かったのだとか。園の行事の時に使われていたのか、ミロクなどのお面や、パペット、人形劇のお人形たち。

「捨てるにはしのびなくて、ここに飾ってみたの」とのことですが、確かになかなかのクオリティ。お面が見ているとちょっと怖い気もしますが、きっと見守ってくれているのです。

謝名城という集落自体が緑の山に囲まれた小さな集落。なんだかホっとするので、ついつい長居したくなってしまいます。つい最近では共同店の発案で子どもたちに提案してもらう「じゃなぐすくキャラクター」の募集もあったそうです。

「でも、応募してくれたのは1人の子だけだったのよ。キャラクターの名前はみどりちゃん。謝名城は山に囲まれているからみどりちゃんでいいんじゃない?って言っていたのよ~」と楽しそうに教えてくれました。

地域のお客さんが途切れることなく来店するお店。こんなところで住民になったかのように、のんびり過ごすのもおススメです。