おおぎみのおススメ⑥~オサム工房の木工品~

お土産,やんばる,大宜味

県内の木材の産地でもあるやんばるの森。美しい木目を活かしたコップやタンブラー、皿など軽くて手になじむ木工品は、やんばるのさまざまな種類の木を使って作られています。木によって硬さや色に違いがあるので、同じ形の食器でも、使う人の好みで手に取られ、食卓を彩る一員として購入されていきます。

お椀、コップ、お盆などの食器などは「挽物」と呼ばれ、旋盤に木材を取り付けて回しながら刃物をあて、円い形を削り出していきます。オサム工房で挽物の工程を見ていると、荒彫りされた木材がみるみるきれいな形に削られていき、なんとも気持ちいいものです。加工する形や面によって何度も刃物の種類を変えながら計算した寸法に削っていくのは簡単そうに見えますが職人の技なのです。

加工される木材は、切り出されたばかりの生木の状態では使うことができず、用途に応じた長さにカットされ半年ほど乾燥させます。その後、木の皮の部分を落とした「荒彫り」といわれる状態にし、断面に虫除け・割れ防止をして保管しておきます。

工房には壁から天井まで、そのカットされた木材が積み上げられていて素人には何がなんだかわからない感じなのですが職人にはひとつひとつが大切なもの。「どこにどんな種類の木があるのか覚えているんですか?」と聞いたところ、「わかってるよ-」と答えが返ってきました。さすが!販売店からの注文や展示会があるたびに、ストックされている木材を挽いて作品が作られていくのです。

工房は喜如嘉にありますが購入できる作品は置いていないので、国頭村の「山原工藝店」をはじめ、お土産品店などで作品に出会うことが出来ると思います。また、大宜味村の産業まつり(今年は中止ですが毎年1月開催)では作品の販売の他、子どもたちに挽物体験を行っています。小さなお皿の仕上げを体験できるそうですよ。

私は漆器をときどきやっているので、今回はその木地制作を1個だけオサムさんに依頼してきました。
口は悪いので「今忙しいんだよ!」とか「荒彫り下手だな!」とか言われますがそれも職人の愛情。実はとてもやさしくて何より木の仕事へのこだわりはピカイチです。熱心に聞く人には熱心に答えを返してくれるので、木地づくりのヒントなどいつもいつも助かっています。

今回はやや失敗(笑)したらしく、自分で自分のことを「腹立つよ~」と悔しがっていました。こんな小さな木地なのにいい加減にはしない、そこに職人のプライドを感じてお願いした私はとても嬉しいのです。(原因は私がちゃんと設計図を書いていかなかったことにあるので)

オサム工房で挽いてもらった木地

穴の部分は漆を塗りながら補完できるので、そこは問題無し。ここからどんなものを作っていくのか、頭の中にデザインはなんとなくあるのですが、長い長い塗りの工程を試行錯誤しながら楽しもうと思います。

ずっと長く使いたくなる木工品。オサム工房の作品に出会うことがあったら、ぜひ手に取ってみてください。