元々なんの建物だったのですか?

建物,木のおもちゃ工房

見学・ご利用ともに、初めてSEASIDE OFFICEに来られた方に聞かれる質問です。

特徴的な木枠の窓、高い天井が「ここはなんだったのだろう」と思わせるのでしょう。

10年ほど前までは「木のおもちゃ工房」さんでした。木工職人の方がご夫婦で子ども向けの木のおもちゃを作って販売されたり、体験教室をされていたのです。
実は私も当時訪れたことがあります。とてもかわいい木のおもちゃたちが並び、手のぬくもりが感じられるようなあたたかい作品ばかりでした。子どもさん向けのお土産やプレゼントに購入されていた方も多いと思います。

職人のご夫婦は、もう沖縄にはいらっしゃらず、現在のオーナーとも連絡を取るようなつながりもありません。でも、木のおもちゃを購入された方が、時折修理をお願いしたいと訪ねていらっしゃいます。連絡先も存じ上げないのでどうにもできないのが悲しいですが、こんなに時間が経ってもおもちゃを大切にされている方々を見ると、そのおもちゃたちはとても愛されて使われてきたのだなと、温かい気持ちになります。

窓枠や、コワーキングスペースのトイレの扉に残るフクロウの木彫りは、この職人さんが作られたもの。もちろん、建物そのものもコツコツとご自身が工房兼自宅として建てられたのです。

コワーキングスペースの席に座わるとなぜか気持ちが落ち着くのは、ここを作った職人さんの気持ちが伝わるのではないか…と、今使わせていただいている私、管理人は感じます。

決して新しくは無いけれど、森の空気を感じるコワーキングスペースでみなさんのご利用を毎日お待ちしているのです。

コワーキングスペース
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