新しい土地で生活を始める時にやっておくこと2つ(沖縄編)

地域にとけこむコツ,沖縄

新しい土地に引越した時に、必ずやっていることってありますか?

沖縄に来て30年近くなりますが、人生の先輩オバーたちに「〇〇しなさいよ~」と言われてきたことの中で、共通することが2つあります。

ひとつは、引っ越す部屋でやること。
荷物を運び入れる前に、塩と味噌を新しい部屋に持ってきて「これからお世話になりますよ」というようなウートートー(お祈り)おすること。なぜ塩と味噌なのか?の理由は聞いていないのですが、多分毎日の生活に欠かせないからなのでしょう。

もうひとつは、その集落の火ぬ神に挨拶に行くこと。
新しく開発された土地に出来た集落には無い場合もありますが、昔から人の住んでいた集落には、その土地の神様たちがまとめて神屋(かみやー)などに祀られています。

沖縄の各家庭の台所には、火を使う場所(ガスコンロなど)のそばに火ぬ神があります。この神様がその家に住む家族を守ってくれると考えられています。
集落にある火ぬ神は、同じようにその集落に住む人々を守ってくれる神様です。

公民館や自治会に場所をたずねるとか、売店、集落に住んでいる方にたずねれば、大概場所を教えてくれます。黒線香を12本3本持って火ぬ神に線香をあげ、どこから(住所)来た、〇〇です(氏名)と告げて、どこどこにこれから住みます(新しい住所)と報告しましょう。気持ちがこもっていればウチナー口でなくても通じるよ、とオバーたちは言います。

最近では、どちらもやらない方も多いようですが、やって損になることでもないので今から住む場所で良いことありますように、という意味でやってもいいのではないでしょうか。